Suzuki V Strom 250 (2023)

スズキ Vストローム250

四半世紀以上ぶりにオートバイを買いました。
最後に買ったのが96年のヤマハ発動機のXJR400Rでした。 いわゆるリターンライダーといえばリターンライダーですね。 
とはいえ、流行りで再開したわけではなく実家じまいで出てきたXYLXLR80Rを修理しているうちに、「また近所の山を2台でウロウロしたいなぁ」と思ったからなのです。

そんな有様なので数年前の東京モーターショーでハンターカブを見て「いいな」と思った他はまったく最近の二輪車に興味を持たずおりましたので、「はぁ?インジェクション?、触媒?、BMWでもないのにABS付いてるの?」と言う状態。 hi

XYLのXLRと田舎道をトコトコと走れることができれば十分なので当初125ccで考えていましたが、PGJのQTHは周りに自動車専用がやたら多く、一人やXYLとタンデムで出かける際に125では不便だろうと考え150乃至200ccで探しました。
以下探した条件を列記すると

で 候補になったのがホンダPCX160、ADV160、ヤマハNMAX155。 XLR80Rと走るならADVだね。と思って注文したのが冬。 ところが「6月になってもホンダが受注してくれるかわからん」とバイク屋が言う始末。 (2023年春現在ハンターカブは1年待ち、ダックスは1.5年待ちだそうですよ)
「じゃ、非力なトレールでも探そう、ヤマハのセローでも買えばいいか」と思っていたら、ヤマハはトレール車種全滅。 他社もほぼ無い状態で。。。
ホンダのTLR200とかがあったら最適解だったんだけどねぇ。 

これをやりたいだけなのよ

で出会ったのがのとこのVストローム250でした。 XYLとドライブして見かけた「妙にくっきりした姿の250。スタイル良いなぁ。」が、後で調べたらV-Stromだったと言うのもあります。 から。 四輪車はフロンテ、キャリー、ジムニーとお世話になっておりましたが二輪車は学生時代に「速いけどギヤ抜けがひどくてなぁ」と、あちこちで聞くので乗ったことがありませんでした。 My First Suzuki's Motoです。

では恒例。 PGJ/PGK二人が過去に乗ってきた二輪車のうちオフ系や小排気量と較べてみましょう。

車種
(型式)
年式

Honda
XL125K2
(L125)
1975

Honda
CT250
シルクロード

(L250S)
1981

Honda
XLR80R
(HD10)
1987

Suzuki
V-Strom250
(8BK-DS12E)
2023

車体重量

108kg

131kg

77kg

191kg

原動機出力

9.6kW
(13ps)

14.7kW
(20ps)

5.0kW
(6.8ps)

18kW
(24ps)

Power Weight Ratio
出力1.0kW当たりの
(装備重量
+人間1)

小さいほど高性能

(118+50)/9.6
17.5kg/kW

(141+50)/14.7
=13.0kg/kW

(85+45)/5.0
26.0kg/kW

(191+75)/18
14.8kg/kW


XLRとVストローム250(以下VS250)、PWRは2倍近いですが倍以上ではないですね。 YSR80とXLR80Rでツーリング行ったときはペースが大差なく楽しかった記憶があります。 FZ250とYSR80で兵庫に行ったときは動力差3倍でXYLのFZについていくのが大変でした(PGJがYSR80)
一方、VS250とXLR80Rなら、まぁなんとかなるだろうと思います。 箱根山の東海道は海岸から標高800m超えまでありますが、、、、 山麓ならボチボチ

CT250シルクロードで青森県内の林道を走っていた学生時代は「こんな重たいバイク土手下に落としたら絶対に一人では上がらん」と思いながら、冷や汗垂らしながら、ガレガレダートなどを走っていましたし、高速道路では「上り坂で80km/hも出ない!」と悲鳴を上げていました。
一方、VS250ではガレガレダートに入らんだろうし、、、
そもそもロードバイクベースのモデルなので、第二東名でGPS読みで120km/h、メーター読みでは132km/hは出ます。


とはいえ、シルクロードの頃と比べると乗る人間が大幅に重量増なので積載あたりのPower Weight Ratioはシルクロードよりも落ちてる。。。 

反面 この非力な「自動車専用道でも使える程度」はXLRと極端な差がなく、その点で私等には「ちょうどいい」。
2023年中に単気筒のよりエンジン出力の大きなモデルが出るVS250シリーズですが、上記理由でパワーは無い方が良いのでこれでよろしい。 
もっとパワーが有ったほうが長距離は楽ですが関東-中京間を日帰りするような旅行はNDロードスターを使うだろうし、COVID19感染爆発以来行っていませんが学生時代の同期とキャンプに行くときはジムニーを使うだろうし(TTロドスタは荷物満載できたけどNDロドスタは無理)。

たしかに前世紀の新婚当時は、ふたりとも250ccに乗るようになり、ツーリングは楽になり、楽なので夫婦で14台のバイクの総走行距離はどんどん伸びて、ふたりとも年2万キロ/人を軽く超え。。。
XJR400Rに至っては楽すぎで慣らしが1日で終り。 
でしたが、アラカンの今はそんなツーリングをする予定は無いので。。。 当時はラブホテルに泊まるお金もなくてほとんど日帰りだったなぁ。

さて、VS250はPGJにとっていくつかの初があります。

このオートバイの気に入ったところ

このオートバイの「う〜む」なところ


付けた部品と装備と


LEDヘッドランプ 

上述の通り、電力容量確保のため。 おまけで照度向上のために使用。 
ジムニーにつけて性能がわかっているIPFでも良いのですが2個は不要なので紆余曲折でスタンレー。 
そもそもIPF製もPIAA製もVS250のライトケースに入らない。 
レイブリックって昔はブランド品でしたが、スタンレーの商標だったのですね。 
ブランド廃止してしまったので元レイブリックのLED電球がバルブということになります
PIAAの上下同時点灯は魅力だったんだけどね。
 入らないのではねぇ。
この下の記事の配線のところの写真で見えるヘッドライトケースの下にぶら下がっているのがLEDドライバー。。。  

さらにこのドライバーボックスが このように格納場所に困るので

 
結局IPFのバイク用バラ売りを見つけて買いました。 これなら車体側のソケットを調整すればなんとか入ります。(私はソケットをバラしてしまいましたが)

ダブルホーン 

黄色の鈴木カラーのHELLAがあったので 
音はタクシー。。。 ちょっと失敗 hi
ラジエターが丈夫そうだったので、その取り付け穴を利用して付けています。
疲労破断するほど乗らんだろうし。。。
ドライブレコーダ 

定番のデイトナのモノ
お安くないねぇ TT) 


ETC2.0 

自動車道を使う際に不可欠とは言え お安くないねぇ 

当然ETCXの申込みもしておきます。 伊豆縦貫道や箱根ターンパイクを屡々使いますので。
補助灯



ヘッドライトのハイ/ローに連動する!はずだったのだが2灯同時点灯式ドライビングだった! T_T)
H4オスカー類似品のつもりで買ったIPF。 
この形態で同時点灯しかしないって、それはないだろう。。。 

小型フォグを方向指示器脇に付けて、このバンパーのIPFはハイビーム連動のドライビング用に配線を変ました。

 

前方方向指示器はLEDの細身に変更しないとボルトが干渉するのです。

切替式でも4灯同時に点かなきゃ保安基準に受かる。 参照元>国交省。
この装着位置だと「前方水平内側10°から見えること」は大丈夫だなぁ。 たぶん

ハンドルバーに自光式防水スイッチを付けました。

結局ドライビングとフォグで4灯式になってしまった顛末はこちら


増加重量はIPF x2で2.5kg、 PIAA x2で1.0kg 

バンパー 

ただでさえ重い車体にバンパーつけると、更に重くなり、おまけに狭い路地で縁石に引っ掛けたりで「良いこと」はないんだが、目的はフォグランプのステー用です。
ADVのヘッドライト用に買っておいたIPFのドでかい補助灯の行き先がなくなったので(メルカリで売るとか、面倒)。 

キジマのGSR250用の小型のものを付けました。 これはディスグラインダーがないと装着加工できません。 重量約2.5kg
https://shop.tk-kijima.co.jp/item/IEG0003N01080.html 
 
配線一式 

補助灯系統のリレー数個、ヒューズ、コネクタ、コード、配線保護チューブ、など、これは部品箱から 
写真は補助灯問題が解決して時期なので、屋内配線用コネクタで仮止めの山。。。>今は蜘蛛の巣解消
追加反射素材

例の如くの黒い反射材とサイドのオレンジの反射材。 バッグの青白と黄赤の反射材。
サイド用にKUSHITANI買ってきた。


以上は、昨今の大人がこのオートバイを買うと普通に発生する追加部品コストで、あらたに購入しなくて良いのは整備用の工具類だけです。 
工具だけはある! でも車載工具を買わんといけないから。。。

 

バイク店で「バンパーも電装も自分でやったの? そっち系の人?」と驚かれてしまいました。。。
いや、「エンジン載せ替えた」とかではないんですが。 田舎でも「庭先でメンテナンス」ができないので整備から部品交換まで全部「お店任せ」の人が増えたのだそうです。 
アマチュア無線も「作るのが楽しい」、「電波に乗せて喋ってるのが楽しい」、「同好の士と宴会やっているのが楽しい」と、楽しみ方に決まりはありません。 それと同じとは言え、良いのかそれで? hi

さらに、 PGJの場合、医療機器を携帯しなくてはならんので、その収納が必要で、

ツアーバッグ GIVIのTRK34 

車載工具や出先でのヘルメットの格納にトップケースやパニアケースはあると便利
クラウザー(2015年に精算されてしまっていたのね)は今はなく。。。 
既存の各社製品、デザイン悪いのにお値段結構するんですねぇ。 
重量 5.1kg

パニアケースは全アルミ製は選びませんでした。 
万が一、他者、他車を引っ掛けた場合でも樹脂製のほうが被害が少ないからです。
金属バリは簡単に皮膚を裂くので(元OSH担当)

装着記事はこちら
ツアーバッグのステー

GIVIの純正ステー です。重量3.4kg
「部品の供給はしていないらしいので、1個でも部品を落としたら全体買い直し。」らしい。
小規模輸入代理店アルアルですな。 (PGJのお仕事は21世紀は全て輸出入関連なのでした。)

「取説よく読め 英語だけどな。」 というのも日本ではありえんだろうなぁ。 
皆さん中学校は出ているんですがねぇ 日本人は総じて横文字読むのは嫌いなのよ。

昨今はGoogle翻訳あるけどさ。hi 
ChatGPT翻訳も便利です。


トップケース GIVIのTRK52

GIVIのモノキーシリーズなので、別々に購入したバッグとキーシリンダーを交換することで一つの鍵で3つのバッグ(ケース)の錠を開閉できます。 だから名付けてモノキー。

装着記事はこちら
  GIVI汎用キャリアベース

これは、社外品の部品を使わないと付きません。

更にウェアですよ
さすが、20年も乗っていないと人間様の装備も最初からやり直し。 有っても着られない TT) 
「私は90年代まで使ったメタルファZD、着られます。」とはXYL。 クソー。

ヘルメット ショウエイのツアー用
お安くない! 
グローブ  クシタニ。 ツーリング用
パンツ  昔はクシタニでフルオーダーで作ったもんですがね。 (カネもないのに hi)
ニーパッドで転倒時に膝が削れる経験をしなくて済んだことが多々あったので、欠かせないですねぇ。
とりあえず降りてからも使えるクシタニのデニム風の革パンツ、膝プロテクタ入。 
ライディングシューズ  ブーツタイプにするかスニーカタイプにするか。 とりあえずスニーカタイプを買いました。 
エアバッグ  爺は骨が脆くなってるのよ 
アルパインスターズのは、下着のすぐ上に着用するので、すぐ汗臭くなりそうで、しかも洗濯は代理店依頼で、年間維持費で数十万かかりそう。
という訳で、愛知県のメーカーのモノにしました。 十数年以上製造とサービスをしているそうです。
https://www.hit-air.com/motorcycle/
しかも再生可能。 生きてりゃね。
各種パッド付きジャケットジャケット  バイク用でないモノは疲れるのよね。 ワークマンでOKとかにはならん。
RS Taichiとクシタニで調達。 
クシタニは販売が本当に劣化したなぁ。。。

あとは合羽なんだが、近所徘徊用だから「雨の日は乗らない」で良いので無し。 雨が降ったらクルマで出かけるし。 
買っても3乃至4万円だろうけど。 

というわけで、現状のコストは以下の通り

要素  小計
車体+ETC+諸費用:  70万
追加部品(作業は自分で):  21万
人間の装備ウェア:   25万
XYLの装備ウェア:   21万
任意保険(盗難込み):       7万
 合計  144万

いやはや、掛かりますねぇ。。。
前世紀から「オートバイ乗りは必ず貧乏になる」とは言われていますが、まさにその通り。
1980年代には50万のバイクを買ったら装備と工具で、別に50万と言われておりましたが、昨今大型バイクは100万円超え。 装備やら消耗品やらで+100万円くらいはかかるでしょう。
工具類は20代から買い集めた工具がツールキャビネット x 2、工具箱 x 1に唸っているので、新たに買う必要な工具は車載用の僅かなもので済みますが、イチから買ったら凄いことになるでしょう。 工具は素人が使う程度の使用頻度だと一生物なので、百均の工具でいざという時に地獄を見るより、最初から佳いものを買っておいたほうが良いのはPGJの経験則ですし、多くのクルマバイク雑誌やweb記事で言われている通りです。 
が、しかし、基本セットだけでも結構な値段しますねぇ。 
PGJは貧乏で1本づつ買ったもんです。 いわゆる熟年リターンライダーが再開するなら、良いモノをツールセットで買うのがオススメ。 痛税な月給取りはふるさと納税で自腹2000円で揃える手もありますし。
この他にトルクレンチや電気用の工具、計器も必要ですから自分で日常点検しようと思ったらゼロスタートだと工具だけで最低限30万円以上は掛かります。 
つまり、Vストローム250レベルでも、いきなり乗り始めると車体以上の導入コストが掛かるということです。 

というわけでオートバイなんて道楽は他人には絶対勧めません。hi

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