Audi TT Roadster 8S Audi TT Roadster (8S)

Audi TT Roadster (8S) アウディTT ロードスター

8J TTクーペから1台置いて、またTTです。今度はAudi車歴の中では初のオープン。もっともオープンカーとしてはビート、MR2スパイダーコペンに次いで4台目。

前の TT (8J) は実に長距離旅行快適号でした。ともかく荷物が載る。TTの廉価モデルは都内では奥様・お嬢様のお買い物カーとして人気です。安くて、見た目スポーツで、買い物荷物が沢山載ります。
しかしながら、2.0Lクワトロでも箱根周辺の山道には今一つで、どうも楽しくない。踏ん張りが悪い。重い。長距離には良いですが山には不向き。更に、XYLが「3ペダルなら運転する」というのもあって S1 に替えてしまったわけですが。

足柄山の金太郎生活になり、箱根山の麓から多摩のディーラーまでしょっちゅう修理に行くのに疲れて、近所のFCディーラーで買い替えたのがこの8Sです。
中古車なんて買うのは90年代に当時すでに生産中止になっていたビートを買って以来です。さすがに月給取りには手取りの半年分を超える車は買えません。新車でオンロードコスト850万円也!850万を6か月で取る人の手取りは1,700万……PGJには夢のまた夢で終わりそうじゃ……。

さて、このTTですが、アウディ愛がなければ乗れないですな hi。今まで乗った4台のアウディの中で一番壊れます。という訳で新車で買おうが中古で買おうが8Sを買う人は延長保証には必ず入りましょう。あちこちで8Sの「途方もない故障話」を聞きます。90年代のランチアくらい壊れるかも hi。


ともあれ、まずは良いところ

  • 屋根が開きます:
    電動オープンは快適です。走行中でも開閉できます(時速50km/hまでOK)。足柄山の田舎住まい、新緑や紅葉のシーズンにオープンで走ると風景が大きく見えて助手席のXYLは大喜びです。
    紅葉狩り 紅葉の箱根路をオープンで
  • 田舎では滅多にTTのオープンは見ません:
    間違えて駐車場で他人の車に乗り込むことはまずありません。今まで箱根で他のTTロドスタを見たことが無いです。(観光客が来る頃には自宅でコーヒーを飲んでいるというのが正解か?)。
  • クワトロで雪見ドライブができます:
    これが一番楽しい。シートヒーターと強力な暖房で雪景色を眺めるのは楽しいですよ。雪道で途方に暮れているオールテレインタイヤを履いたSUVの脇をオープンで通り過ぎる、なんていう嫌味なこともできます hi。
    ジムニーだったらお助けもできますが、さすがに1.5トンのスポーツカーで2トンのSUVを引っ張るのは無理なもので。
    雪の日のTTロードスター クワトロ+スタッドレスでの雪見ドライブ
  • クルーズコントロール付いてます:
    135km/h設定ができますから、高速道路120km/h化されても余裕です。この速度域ではメーター誤差は10km/h以上出ますから135km/hメーター読みで実速度は120km/hでしょう。
    クルーズコントロールは田舎住まいでは下道でも使います。優良運転者カード27年の更なる延長の為にもありがたいです。
    勝手にシフトチェンジして定速で走ってくれますが、下りが急になるとエンジンブレーキよりフットブレーキを多用するので、意外なところでブレーキランプが点いたりします。これを避けようと思ったら自分でMTモードでシフトダウンしてやらないといけません。
  • 意外と荷物載ります:
    国際線機内持ち込みトロリーが2つ余裕で入ります。更にネスプレッソマシンも載ります。
  • Bluetooth 2系統つながります:
    スマホとナビ代わりのタブレットを繋げています。
  • マトリクスヘッドライトは大変明るい:
    夜間の死角を減らしてくれます。

    ※ただし、8SのマトリクスはQ5に比べて誤作動が多いです。

  • なにより、走っていて楽しい:
    曲がる・止まる・加速する。2ペダルマニュアル(S-tronic)の楽しさ炸裂です。S1と同じパワフルなエンジンで、8Jとは大違いのパワーです。
    ただし、調子に乗っていると……消耗品代が凄いことに……。

これは……な、ところ(故障と莫大な維持費)

  • マトリクスヘッドライトは大型トラックを煽るのが好きです:
    フロントガラスを外してカメラ交換をしましたが改善せず。
  • 前方監視カメラの前が曇ります:
    前方カメラの曇り フロントガラス外してカメラも替えたけど結局再発
  • ともかくエラーメッセージが多いです:
    エラー画面1 エラー画面2 エラー画面3
    エラー画面4 エラー画面5 ETC failure
  • ブレーキ弱すぎ(ローター600℃超え):
    ちなみに8S TTはTTS、TTRSともパワーに対してブレーキ性能が弱いらしく、「RSはパワーありすぎで公道では退屈、ではサーキットに持ち込むといいかというと、パワーに対して純正ブレーキが弱すぎ。よほどRSが好きな方ですねぇ、買われるのは」とはディーラー営業氏の弁。
    RSどころかノーマルTTも、あっという間にブレーキパッドが炭化して無くなります。
    ブレーキローター600℃超えの運転をすれば仕方がないですね。年2セット、1万キロ持ちません。ブレーキとタイヤだけでサーキットに行くわけでもないのに年100万円掛かります。これは、ちょっと痛い。
    熱害を受けたローター 炭化したパッド

    ちなみに600℃くらいにローター温度が上がると、ブレーキパッド摩耗センサーは溶着して働きません。ですからパッド残りが3mmほどになってきたら、上の写真のようにならんよう早めに交換しましょう。
    ※3セットのパッドと1セットのローターをすり減らして、Endlessのパッドに変えました。だいぶ具合が良いです。

  • タイヤ減ります:
    POTENZAのS007は5,000Kmで坊主。25万円也が半年持たなきゃ、そりゃXYLは怒ります。すいません……。
    摩耗したタイヤ
  • ガタピシ云います:
    オープンですから……と思ったら、ブーツリッドと調整ネジが当たっていました。これはシリコンゴムを噛ませておしまい。(詳しくはブログ:建付け調整記事)。これを直したらガタピシは無くなりました。
  • 雨漏りします:
    よく室内が池になったという8Sの話を聞きますが、私の8Sはブーツを開けると「ザー!」。雨がここから回り込んでいましたとさ。
    トランクの水漏れ
  • ハブベアリングがすぐ潰れます:
    ドリフトしている訳ではないのですが……コーナーに入った直後にブレーキをリリースしてアクセルオン、それだけですけどねぇ。
  • ナビは使い物になりません(全アウディ共通):
    左手でこのタッチパッドに入力って、それ右利きには無理!
    MMI タッチパッド
  • 車速感応音量調節はまるで効きません:
    調整幅1dBってアホかと。まるで聴感上の変化がないのでスマホアプリを導入しました。トンネルでGPS電波が途絶えるとボリュームが極小になるのはご愛嬌。
  • バッテリーがすぐ上がります:
    高回転スポーツモードで運転すると発電負荷さえ軽減させるためにバッテリーへ充電しなくなるそうです。山の麓に住んでいると下道走行で充電する間もなく帰宅してしまうので、バッテリーの補充電は欠かせません。月一度は定電圧電源で充電しています。
  • DIY作業:
    ドライブレコーダーの配線作業は ヒューズボックスからの配線ブログ記事 をご参照。

15年続いたアウディ生活の終焉

ともかく楽しい車ですが、ともかく壊れます。
(※ブログに書いたTTロドスタの記事一覧は こちら)。

結局、24か月乗ってTT (8S) とはおさらばしました。
ともかく乗っていて楽しいクルマでした。動いていれば……。故障入庫は片手で足りず、さらにリコールは3回。キリがないですなぁ hi。

キリがないのとFCディーラーのセールスがあまりに使えないのとで、15年続いたPGJのクワトロライフは2020年秋に終わりました。

手放した3つの理由

第1の理由:
「アウディも15年乗れば十分堪能したし、楽しかったし。あの調子で走っていたら免許か命のどちらか無くしかねない」と悟ったこと。S1 が速すぎるからTTロドスタにして、TTロドスタも速すぎるから、もっとゆっくりなクルマにしよう、というのがまず第一。

第2の理由:
あまりに多すぎる最近のアウディの故障。最近の2年で3か月入院していた。しかも根本修理ができず「これで様子を見てください」ケースが増えた。
フォルクスワーゲン・アウディグループのディーゼル排ガス不正が露見し、その賠償金や反則金の支払いのために全世界で超絶コストカット。アフターセールスコストも大幅カットされ、予防交換してくれていたヤナセ時代のサービスはとうの昔に消えました。どんどん上がる車両価格の内、不正の賠償金に消える部分を「なぜ私が払ってやらなきゃならん?」という不愉快感。

第3の理由:
消耗品と維持費の狂気。TTに乗って思ったのは「手取り年収の1/3を超えるスポーツ車を買っても楽しめない」ということです。
アウディTT (8S) をすっ飛ばして運転して楽しむと、ガソリンや税金以外の維持費だけでもタイヤ・ブレーキなど消耗品で年間100万円1キロ走るとタイヤ代とブレーキ代で80円消えます。(1日300kmドライブしたら足回りだけで24,000円!)。
2020年末で切れる延長保証が無くなったら、毎年150?200万に跳ね上がる維持費はさすがに隠居資金を食いつぶすので、良い潮時でした。

アウディ・クワトロ、15年間堪能しました。皮肉ではなく、とても楽しい4台でした。

春の桜とTTロードスター 春の桜とTTロードスター