ダイハツ コペン (L880K)

箱根西麓に住んでいたころ。半径100Km圏の近所をブラブラ走る乗り物としてXR100を考えていたのですが、あまりの交通事情の恐ろしさに、ぶつかられても「二輪車よりはマシで二輪車並みの開放感のある」小型オープンにしようという方向転換になって。

ZZW30(MR-S)をまた買うか? それともミニのオープンか? A3を叩き出してTTロードスターにするか? と、まぁ色々考えましたが結局コペン増車ということにしました(2008年のお話)。
A3とTTを入れ替える方が安かったような気もするが……。

そう、コペンユーザーが異口同音に言うのは「軽自動車とは思えぬ値段」です。「手作りだから品質は不安定で不具合も多く、で価格も高い」という工業の基礎を地で行っています hi。

箱根ヤギさん まずは10年前にMR2(SW20)の写真を撮った「山羊さん」で記念撮影

路面の風化の具合が時の流れを感じさせますね。爺になるわけだ。
PGJの当時のQTHは山羊下なんです。

さて、なんで紺メタ(ダークブルーマイカメタリック)なのか?

ダイハツ純正5年コートTZ5で洗車楽とは言え、セーム革で拭き取らないと水滴の跡が目立ちまくります。
PGKの ジムニー のように白メタですとブラスターで泥を落とし、スポンジで水垢を洗い流しておしまい。拭き取りなしで楽チンなんですが、紺メタはそうは行かない。

で、なぜ紺なのか?
JA1 船橋のイケアの駐車場で紺コペンを見かけて、それが「照明に輝いてきれいだった」から。
理由はそれだけ。
紺メタのコペン 照明に映えるダークブルーマイカ
このクルマはPGJの「初」が幾つかあります:
  1. 初めて買うFF車である。
  2. 初めて買うターボ車である。
  3. 初めて買うリトラクタブルハードトップ車である。
  4. 初めて買うダイハツ車である。

さて、オプション部品

なんたって軽自動車。A3のように「革シート、カーナビ、メタリック塗装、以上オプションおしまい」というわけには行かないのは皆様ご高承の通り。

コペン フロントスタイル

装着するかしないか結構迷ったのが、フロントロアスカートとリアロアスカート、サイドの飾り専用サイドエアロスパッツ。
付いていないと寂しいが、付いているとなんともチープスポーツ。
結局、「チープ冗談路線で行こう」と決めて付けました。なにしろwebで探してもなかなか参考になる写真がないんですよね。

実車を見てみたら意外とサマになっているので、「チープ」抜きの「冗談スポーツ」になっていて、実にPGJの嗜好にマッチしたのでした。
Copenと大きく入っているストライプはアクセントにはなりましたが失敗。字が入っていないほうがFBでしたねぇ。XYLはひとこと「ダサイ」……。

箱根大涌谷 リアスポイラーとヒートプロテクター リアスポイラーは、あまりにヌメッとしたブーツリッドが嫌で付けました。
スポイラーとボディストライプは同時装着不可とカタログには書いてありますが、つけられないことはありません。こんな感じになります。
ヒートプロテクターは「勢いで装着」ですな。
オートライトセンサー

一番の失敗がこの「オートライト」。
A3に標準装備のオートライトは「トンネルに入ればすぐ点灯、薄暮時にも早めに点灯、でも鉄道ガードをくぐった位のときには点灯しない」という節度のいいものでしたが、これはまるで駄目。
トンネルに入っても明るい入り口付近では点灯せず、歩道橋をくぐったくらいですぐ点灯。まるで前走車にパッシングするための機械のようです。感度調整は出来ますが駄目でした。

エクリプスHDDナビ

未だに国内仕様はイモビライザーが標準装備でない車も多々あります。
というわけで工場オプションの「Gパック」。HIDヘッドランプが付いてくるのでお買い得かと思うと、要りもしない過去の遺物のMDプレーヤーが付いてきて……。
社外品のHDDナビをディーラーで装着させたので、結局また使用しないカーステレオが余ることに。


コペンの新車時不具合

不具合対応中 中波(AM)ラジオが鳴らない:
「装着間違えたろ間抜け」と納車1時間後にディーラーへ。「あーでもないこーでもない」結局「車載側のAM中波の受信増幅回路が壊れています」「ダイハツからの部品はGW連休明けでーす」。やれやれ、納車前に確認して欲しいものでR。

「アンダーガードは?」:
寒冷地仕様についてくるアンダーガードが付いていないらしい。ディーラー曰く「連休明けに確かめておきます」。納車点検はしなかったんだろうな。日本とは思えない……ギズボーン(NZ)並み hi。
結局「これでした!」と付いていたけどディーラーの誰もが判らなかったという笑い話。

パワーウインドウ:
センサーの当たりが悪いみたいで動作不安定。これは1ヶ月様子を見よう。

慣らしも終わった。ここが気に入ったよ

ハンドリング

電子姿勢制御のためのデバイスがABS以外は付いていないため、運転の上手い下手がストレートに出ます。
フロント荷重が抜けた状態でコーナーに突っ込むと大アンダーが出ます。反面、荷重移動が上手くいけば、実に麗しくコーナーを抜けていきます。

エンジン(JB-DET 4気筒ターボ)

二輪車で言えばFZ250に乗っている感じ。下は無いけれど回せばグイグイ付いてくる。半クラスタートなんてものを思い出させてもらえます。パワーバンドを使い切って走れて免許にも優しい。
エンジンブレーキの効きはA3並に悪く、これまた回転を合わせてブンブンシフトダウンする必要があります。伊豆箱根周辺を楽しむには丁度良いのではないでしょうかね。
ZLの田舎ではパワーが無くて絶対楽しめなかったろうなぁ。ともあれFZに乗っているみたいで実に楽しい。

車体 と 足回り

今まで乗ったオープンの中で一番硬い感じ。よじれが少なくいいですね。ビルシュタインのサスペンションもFB。
ただし、XYL曰く「助手席に乗っているだけでくたびれる」そうです。

意外と高い直進安定性

ショートホイールベースなのに意外と良い直進安定性。ロアスカートのおかげか? MR-S(ZZW30)よりFBな気がする。
これをBBSの金札鍛造ホイールにすると軽くなりすぎて直進安定性はかなり劣化すると思われます。

ブレーキ

リアドラムブレーキは悪評が高いですが、コペン自体が軽量なので「コーナー直前でブレーキを掛け、回頭し始めながらリリースしていく」という古式ゆかしい操縦法を使うと、リアブレーキの存在はほぼ「どうでもいい」状態になります。かえってブレーキダストが飛ばなくて良い位です。

ダイカロシート

ダイハツ製レカロシートではありますが、とりあえず疲れない乗り心地です。
ビートや MR2 などと同様、乗り降りの際には一番後ろまで後退させないと降りづらいことこの上ありませんので、それは諦めましょう。


コペンのここはあきらめよう

ルーフの指サック対策 定番の指サック対策 ガタガタミシミシ:
ガタガタミシミシ、キュッキュ。色んな音がします。ビート、MR-Sと比べても掛け値なしで一番うるさい。
その一つが屋根のロック部分での当たり音。これはコペンユーザー各位の定番改造「指サック」で一撃で直せます。こんな感じで被せれば出来上がり。

荷物が入らん

言い古されたことですが、屋根を格納すると荷物は手提げ鞄2つが精一杯。室内にも収納スペースはほぼ無く……。
MR-S(ZZW30)は座席後ろにかろうじてお泊まり鞄が仕舞えましたが、コペンは一眼レフカメラをかろうじてシートバックネットに引っ掛けるのが限界。
週末鞄は柔軟性が無いタイプなので置き場所に一苦労。まぁ大抵XYLの足元になりますです。

オープン時のトランクスペース
クローズド時のトランク積載 ただし、屋根を閉じれば結構入ります。
食料品一袋、植木鉢4個、培養土25Kg、ワイシャツ2枚、ジャケット2着、婦人用大きな帽子、手提げ鞄2つ。
30リッターのクーラーボックスは流石に入りませんが、一応十分な容量です。
(※自転車だって入ります)。

ディーラー、小物、品質管理について

ディーラー:
多くのコペンユーザーが語っているように、ダイハツ販売店にFBな店は超レアです。普段80万円ほどのジャンク商品な軽自動車を扱っている方々ですので、「夢のある車を売る」という売り方ができません。コペンに乗りたかったらそこいら辺りは目をぎゅっと瞑らないと購入できません。近所にダイハツを扱うトヨタディーラーがある幸せ者はそこで買うように。行きつけの町の自動車屋がある場合はそちらがお勧め。

ドリンクホルダー & トランク照明:
A3同様使いづらい事この上なし。三菱自動車の部品が良いらしいので付けました(ブログ記事)。トランク照明はネオン管を2つ付けました(ブログ記事)。今やるならLEDテープでしょうね。

新品故障や組み付け不良:
コペンの製造は自動ラインではなく手作業組み付けです。他の国産車に比べて4MのうちMan要素が異常に高い製品です。手作り品は機械で作った製品に比べて不良品が多くて当たり前。これ工業の常識。
異常が出たら諦めの微笑みとともにディーラーへ行きましょう。怒ってはいけません。仕様ですから。
A3スポーツバックの項 でも書きましたが「機械物は故障します」。民生用自動車のマイナー故障でガタガタ言う人はヤリスにでもお乗りなさい(※品質管理の概念については こちら を参考に)。

ホンダのビートはエンジンブローまでが仕様で付いてくる「とんでも号」でしたが、今でも人気の高い車種です。たぶんコペンも工業品としての品質は惨憺たるものだけど、「乗って楽しい」と言う自動車に必要な基本を押さえているのではないでしょうか。ただし、都市生活者はやめておいたほうがよろしい。コペンの4気筒エンジンは低回転のトルクがとても細い。都会の渋滞では結構うんざりでしょう。

残念ながらPGJは健康上の理由で2011年3月に手放しました。このガレージ保管のフルオプションの中古を買った人は結構ラッキー。
今のコペンは3気筒になりまして運転のしやすさは4気筒の頃より楽になったでしょうが、あのガンダムのようなデザインは好みが分かれるでしょうねぇ。私は御免です。

このコペンの次のオープンが Audi TT ロードスター になるのですが、それは首都圏から空気のきれいな田舎へ脱出したあとの2018年のことです。
箱根スカイラインでのコペン 箱根スカイラインにて