話の種

ヒトのメスのセックスアピール

  

髪の毛を染めている日本人はかなり大きい比率で存在します。 西洋人に言わせると「日本人は優等人種たる白人 に近づきたがっている」だそうです。 「ガイジン(白人の外国人を指す)みたいになりたい」と言う理由で目の色を変えるコンタクトレンズを購入する脳味噌が煮えているお姉さんたちを見るに付け、不愉快ではありますが「白人になりたがっている」日本人が存在することは否定できないようです。

  残念ながら、西洋人と日本人は腰の高さが違うし、骨格の丈夫さも違うから、見た目はどうしようもないのですが、そこは涙ぐましい努力で青いコンタクトレンズを入れたりして、ほりの浅い顔の西洋人を作るわけです。 容貌をガイジンに似せる最も古典的方法に髪を染めたり脱色したりする方法があります。

さて、髪を染めるということは、日本ばかりでなく世界中で昔から見ることができる美容法です。 かの金髪デカパイ女優の大看板マリリンモンローさんは赤毛でしたが、それを金髪に染めて大スターになりました。 
なぜ金髪で大スターになったかは後で説明するとして、まずはじめに世界中の人々の髪の毛の色はなぜ黒一色ではないのか?と言うところからお話を進めましょう。

人類の最初の祖先の毛の色がどんな色だったかは知りませんが、赤道に近い日光の強烈な地域で進化した人々は髪の毛はチリチリで黒く頭皮に直射日光が届かないようになっていますし皮膚の色も黒いです。 これは強烈な紫外線から体を守るためだと言われています。 日本人やモンゴル人のように東南アジアで進化した人々は肌が黄色です。 紫外線がそこそこ強くなる季節があるけれど年中無休ではない地域だから、真っ黒の肌にならなくても生き残れたけれど、とりあえず頭髪は帽子代わりに黒くなったようです。 北ヨーロッパでは紫外線照射が少ないので、肌の色は白く、髪の毛の色も薄くかつ毛足も細くなりました。

エスキモーは寒いところに住んでいるのに黒い髪の毛じゃないか!?というあなた。
いいポイントです。 彼らは皮膚の色や髪の毛の色の進化が完了してからアジアから移動して行ったのです。

紫外線はDNAを損傷させる大きな要素のうちのひとつです。 ですから人類は進化の過程で体表面の細胞の遺伝子情報が損傷されないように毛や肌の色を変えて進化してきました。 言うまでも無く体の表面の細胞のDNAが損傷を受けて起きる病気の代表例が皮膚癌です。

私が住んでいたZLは本来なら南極に近く紫外線の弱い地域でした。 北ヨーロッパと同じで紫外線の弱い地域でした。 昨今はフロンガスやその他の塩素系ガスの放出でオゾンホールが広がり、地表に届く紫外線の量が増えているので、ニュージーランドのようなオゾンホールに近い国々では日焼け止めクリームや目を 完全に覆う形のUVカットのサングラス、つば広の帽子の着用が推奨されています。 

オゾン層破 壊によるオゾンホールのそばの紫外線がどのくらいすごいかというとニュージーランドの北島でさえ紫外線量は日本の8倍です。 オゾンホールに近い南島方面では一体どのくらい強いのか見当も付きません。 (UV:Ultra Violet = 紫外線) これは北極のオゾンホールに近い北ヨーロッパの国々でも同じで、ノルウェーやスウェーデンでも事情は同じです。 
(ちなみにXYLは「ZL滞在期間に8をかけて、まぁざっと日本の50年分の紫外線を浴びてしまったわねぇ」と言っております。 紫外線でお肌ボロボロになってしまい、ZL時代JAに一時帰国した際に化粧品店で薦められたのは50代向け化粧品でした。)

進化の過程で紫外線の強い地域に居た人類が得たのが、天然のUVコートであるメラニン色素による肌の色や黒い髪の毛の色だといっても良いでしょう。 美白好きのご婦人方はメラニンを目の敵にしますが大事な物なのですよ。

さて、金髪の話を始めましょう。 金髪の人は生まれてから死ぬまで金髪か?というと、そういうケースは稀です。 「いや、そんなことは無い、知り合いの30代のお姉さんはきれいな金髪だ」という方もおられるでしょう。 確かに死ぬまで金髪の人も多いですが、多くの場合染めています。 子供のころきれいな金髪でも二十歳を過ぎるころにはだいぶくすんで来て、どう贔屓目に見ても赤毛だろそりゃ。 という髪の毛の色になることが多いです。

つまり、若いときは金髪で、年取ったら金髪で無くなる人が多いということは? どういうことでしょうか?
そう、金髪は若さの象徴なのです。 行動学で言えば人間の若い女の人のおっぱいがパンと張っているのは、「私はパンと張ったお尻を持っていて、あなたの子をたくさん産めるわよ」というメッセージです。 それと同じで金髪の場合、金髪の遺伝子を持っている人種グループのなかでは、「私は若くて、いくらでもあ なたの子を孕めるわよ」という意味になります。
こういう体からのメッセージを俗にセックスアピールといいます。 かのマリリン・モンローさんは染めた金髪と大きなオッパイと大きなお尻で白人の男どもの心を鷲づかみにしたのです。 日本人の彼女のファンと、西洋人の彼女のファンでは彼女に対する感じ方は違ったでしょう。

ともあれ、白人社会では金髪はポイントが高いらしく、赤毛の女性同僚たちで金髪に染めている女性はかなりの数いました。 ただ、染めていることは男に媚を売るのと同じように考えられて「あの馬鹿女、染めているのよ」と同性に言われることは覚悟しなくてはいけません。

ちなみにブロンドジョークという種類のジョークがあります。 金髪女は馬鹿だと言う前提で作られたジョークで、性差別がうるさい米国(W)でも、いまだにネタとして生きています。
たとえば、
「あるブロンドの女がエコノミーのチケットを持ってパリ行きの飛行機に乗ってきた、彼女はファーストクラスのシートに座ると、「私はここに座りたいのぉ、どこにも移らなーい」とわけのわからんことを言っています。 客室乗務員が困って操縦室に言うと、副操縦士が「ブロンドの取り扱いならまかせて!僕の彼女 もブロンドなんだ」というとファーストクラスでとぐろを巻いている件(くだん)の彼女に耳打ちをしました。 すると、すぐさま彼女はエコノミーに移動しました。 皆は副操縦士を褒めたたえて、なんと言ったかたずねました。 「簡単さ、お嬢さん、この飛行機のエコノミークラスはパリ行きですがファーストクラ スはベルリン行きです」と言ったのさ。
これで、大笑いできたら、あなたはガイジンです。
 
ところで、金髪のほかにもセックスアピールの素をご婦人方は体に持っています。 ご婦人方が口紅を塗りさらにグロス剤でテカテカに輝かせていますが、あれは発情期の外陰部、特に小陰唇が膨らんで粘液で輝いている状態を顔に持ってきたわけです。 男どもはあのような輝く唇に胸をときめかされる訳です。 映画 で娼婦がよく舌で唇をなめているシーンが出ていますが、あれは「私は粘液で濡れていつでもOKの性器を持っているのよー」というメッセージなのです。 これは人種を問わず有効です。

四足の動物の場合、膨らんで良い匂いを出している雌の外陰部は雄の鼻っさきに来ます。 しかし、人類は二足歩行してしまったので、陰部も、よく張ったお尻も遥か視線の下です。  そこで、人類の女はお尻の代わりにおっぱいを膨らませてお尻の代用にし、唇を赤くして陰部の代わりにしました。


そこまで、涙ぐましい金髪物語ですが、金髪の性的魅力は金髪の居る人種にしか効き目は期待できません。 アジア人には丸で効かない。 当たり前です。 東アジア人は髪の毛が黒々としているのが若さの象徴。 色が薄くなってくるのは年寄りの証拠です。 ところが、ガイジンになりた い人々は茶髪だ金髪だと染めて行きます。 日本人の本能の目、深層心理の目から見るとそれらはジジイとババアでしかないのです。 動物行動学的に間違った選択ですね。 まぁファッションは自由自在ですから否定はしませんけど。


さて最後に 抜け毛の話。
人間の髪の毛の寿命は男性で5年。 女性は10年だそうです。 人間の頭には約10万本の毛が生えています。 男の人の毛の寿命は5年ですから。1年で2万本が生え変わる勘定です。 2万本を365で割ると約55本の髪の毛が毎日抜けている勘定です。 抜ける数と新しく生える数がバランスが取れて居ればい いのですが、オジサンは生える数が減ってきます。 これをハゲというのです。
皆さんは大丈夫ですか? 私はキテいます。


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