バーサ号 艦尾艦橋彫刻
1628年、日本だったら三代将軍徳川家光の治世の頃、スウェーデンにもわがままな王様がおられました。
この王様、お名前をグスタフ2世アドルフと申されます。
スウェーデンは当時ヨーロッパ最強の軍事大国でありまして、現在のデンマーク、ノルウェー、フィンランド、バルト三国、ドイツ北部、みーんな我輩のものという状態。
王様と言う職業に就くと皆さん古今東西大きなものを作りたがります。で、このグスタフ2世も、当時の大国ポーランドの王様に勝ちたいという理由で当時最強・最大の軍艦をつくらせました。よせばいいのに……。
XYLの後ろが1/10模型。その後ろが本物。
王様の命令で、この船は異常なほど大砲を並べる砲撃甲板が多層化し、超トップヘビーな船になりました。
トップヘビーな船はひっくり返りやすい……。
そして初航海の日に母港の沖、ストックホルム湾内で、わずかな横風を食らってあっけなく横転沈没してしまいました。
いかにも背が高い船ですよね。
くわしくはバーサ号博物館の 日本語公式ページ をご覧いただくとして。
もし、あなたがSM(スウェーデン)のストックホルムへ行く用事があったら、ここは絶対寄るべき博物館です。展示の上手さではOZ(デンマーク)コペンハーゲンの国立博物館並みにお見事です。
艦尾から艦首を見たところ
ともかく大きすぎてカメラに入らない。
こういうときには広角の効かないニコンのデジタル一眼レフカメラは辛いでしょうね。無論これらの写真は銀塩フィルム時代の撮影ですから、ISO200フィルムにキヤノンT50の組み合わせです。
博物館はストックホルム旧市街から渡し舟で渡ったところにあります。散歩がてら歩いてもいけます。
ともかく造船所跡にカバーを掛けただけの広さだから、博物館としては広いとはいえ、主役がでかすぎ。写真が撮りにくいったらありゃしない。
右の写真でコートを着たおじさんが右端に小さく見えるでしょ? それくらい、この船は大きいのです。
甲板中央から艦尾艦橋を見たところ
艦尾を斜め横から仰ぎ見たところ。
露天甲板の下に、2層の砲甲板と船倉と居住区があります。一番下が問題のバラスト(重石)の石の層。
あれっぱかりの石で、バランスが取れるわけが無いよねぇ。
日本の歴史教科書は16世紀・17世紀と言うとスペイン・ポルトガルばかり。ヨーロッパのややこしい歴史を理解するのに役立つ良い博物館です。ぜひどうぞ。
ちなみに日本の戦艦の博物館といえば呉の大和ミュージアムです。こちらも行ってきました。 こちらからどうぞ。