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芝生は大変! (芝 刈りや維持管理 & 芝生の植え方、作り方)

ZLのほとんどの家には芝生があります。 最近は、共稼ぎの増加で庭にタイルを敷き詰めてローメインテナンスが売り の芝生の手入れ不要な家も増えてはきました。 が、ほとんどの家には芝生があります。 そして、芝生は大変なのです、

まじめな芝刈りは結構大変です。

芝刈り機をただ押せばよいと言うものでもない訳で。 

ま ず、最初にやるのはエッジ切り。 エッジトリマーと言う機械でまず芝生の縁と花壇の間の区切りを明瞭につけてやることから始まります。 なにしろ、植物の 生育の早いギズボーンでは、芝刈り機で表面を撫でているだけだと、芝生の縁がチョビ髭状態になります。 日本ではエッジトリマーはあまり必要とされない道 具ですが、ここでは必需品。  エンジン式は高価だけれど便利。 でも800平米程度の猫の額のエッジ切りなら電動で十分です。

我が家で使っていたのは、フライバイでポイントをためてもらったブラックアンドデッカーの物。 
  
エッジを切る前

切っているところ

できあがり


そして芝刈りが始まります。 芝刈りは電動ではパワー不足でお話にならないのでエンジン芝刈り機。  日本の本田技研が超 高級品。 買えない。 次がジョンディアか? 無論買えない。 で、我が家のは オーストラリアのローバー。   これより安くなると、アルミフードがついていないとか、車輪にベアリングが入っていないとか、すごいことになってきます。 エンジンは大抵4サイク ル。 刃研ぎは無料で販売店でやってくれます。 芝の様子や住んでいる場所で、芝刈り機屋さんが、「これが良いでしょう」と最適の機種を薦めてくれます。

さすが、ガーデニングの国。。。


夏に芝刈りを3週間サボると左上のような事になります。 裏庭だから、XYLがJAに行っていた間は、 芝刈りをサボっていたわけ。
この部分は、生垣代わりの樹木が日なた用、日陰用、中間用の芝がミックスで植えられています。

ここまで生えると、芝刈り機の刈り芝キャッチャーに溜まる芝を5回排出しないといけなかった。

芝刈りは私の仕事なので、芝刈り中の写真はありません。
                           

 
  右上ができあがり。 芝刈りが終わったところ。 まぁ芝に刈り目がついて りゃ綺麗に見えます。
芝刈りが終わると、ツグミがやってきて、虫を探します。
 

芝を植える

さて、芝がどうにもならないくらい痛んでいる場合は、古い雑草まみれの芝 生をむしって新たに植えなおす必要があります。 
傷んだ芝を部分的になおす場合、全面的に張りなおす場合と、選択肢は2つありますが、まず最初にすることは、ともかくすべて毟り取ることです。 雑草の根 が残っていると、元の木阿弥ですからラウンドアップを散布してその部分を皆殺しにするのが良い方法です。 

農薬が怖くて仕方ないという方は、趣味の園芸ですから労動コストは考えなくて良いので、せっせと過剰な炭酸ガスを排出しながら労働集約してください。hi   ちなみに農薬の超基礎は
こ ちら

奥の黄色いのまるで囲んだ部分は、これから剥ぎ取る部分です。
赤い部分がランドアップで枯死した部分を剥ぎ取った部分。

ちなみにこれはネーピア時代の家の裏庭。


 

すべてむしったら、種から播く場合でも、インスタントロウンと言う切り取られた芝生マットを植えつけるにしても、必要なことは、ダブルディギング。 つま り十分な耕起です。 
手持ちのシャベルの掘る部分2つ分の深さを掘り返すからダブルディギング。 野菜が植えられるくらいフカフカに耕します。
こうしないと芝の根が育たないから芝が定着しません。

日本の素人園芸でやる芝生の失敗の最大の原因はこれ。 踏み固めた地べたに芝は定着しないのさ。

写真はギズボーン時代の表庭。 


 
  種を播こう。
手回し式播種機で種をブンブン播きます。(左写真)
日が当たる場所、当たらない場所は播くべき芝の品種も異なりますから良く考えてくださいね。

種を播いたら肥料です(右写真)。 
窒素燐酸カリ。 3種混合。 小学校の理科を思い出してね。
これまた播種機で散布します。

 


あとは待つ待つ待つ。

  半年もしたら、こんなに立派な芝生になります。
最初の3ヶ月は芝は短く刈らないこと、光合成ができなくて健康に成長しません。
一回目は8cm、その後もだいたい5cmくらいに刈りましょう。 短くするのはその後。
芝の健康の為には長めのほうが良いそうです。 葉がクッションになって、踏圧で地面が固くしまるのを防いでくれるからです。

むろん忘れてならないのは、肥料と水です。

水はスプリンクラーでせっせとやらないと足りません。               
家庭用灌漑は
こちら

写真はギズボーン時代の家の裏庭。
 

  芝刈りのほかに、意外と頻繁にしないといけないのが樹木の剪定。 年輪の幅が1年1cmを平気で越え るほど木々の成長の早いギズボーンでは、庭と言えども油断大敵。 
あっという間に大木の出来上がり。
 
芝に日陰ができると芝が枯れるので、その意味でも庭木の剪定は欠かせません。

木の枝が市役所指定の高さより低く庭から道路に出ていると、それも切らなくてはいけません。 大体、庭を汚くしていると野蛮人のように思われるので、せっ せと切ります。

2003年には歩道に面したラベンダーをジャングルの様にしていたら、市役所から苦情が来ました。

 

ZLでは強迫観念に取り付かれたように庭の手入れをする人が多いです。 庭が汚いと「町の景観を乱した」と いって罰金を取られる訳でもないのに(ドイツは取られるらしい)。 ま、植物の成長が早いので油断しているとジャングルになるからなのでしょうね。

刈り取った芝はコンポストにして、畑にまきますが、とてもコンポストメーカーに入りきらないので、上の写真の木の葉っぱ同様、業者に引き取ってもらいま す。 左上でPGKが飛び跳ねているのは、回収用の袋。 一袋いくらだから、上で飛んで跳ねて、つめるだけ詰め込みます。

電動剪定のこぎりかチェーンソー、エッジトリマー、動力芝刈り機は、ここでは庭用動力機器の三種の神器 です。
庭が終わったら、家の前の歩道もメンテナンス。

我が家の場合、隣近所はご隠居さんが多い。 こうして外で雑草をむしったり、していると、間違いなくじ いさんばあさんに捕まって、世間話にお付き合いをさせていただくこととなります。

 


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